キッチンリフォームは何かと問題が起きやすいので注意が必要です。リフォームで中心となるのは流し台です。流し台を交換する場合は、不都合がない限り、リフォーム前の寸法を踏襲しましょう。キッチンの面積が大きくて余裕がある場合を除いて、流し台はキッチンにぎりぎりの寸法で納められているのが通常です。
長さを長くしたり幅を広げたりすると、冷蔵庫が置けなくなったり、戸棚の扉の開閉が出来なくなったりしますので、十分注意する必要があります。逆に変えたほうが良いのは高さと材質です。流し台の高さが主婦の身長に対してバランスが悪いと使いにくいものです。最も流し台の前に立つ時間の長い人の身長に合わせて、流し台の高さを選ぶのがポイントです。
材質は見た目よりも持ちの良さです。頻繁に取り替えるわけにはいかない物なので、長持ちする素材を選ぶことが大切です。ビルトインの食器洗い機やガスコンロを取り付けるのも考えものです。一般に流し台の寿命に対して設備機器の寿命は短く、途中で交換が必要になります。
ビルトインの設備は高額な物が多く、種類も少ないので、将来、交換する時の経済的負担が大きくなってしまいます。キッチンリフォームでは、電気の容量にも気をつけたいものです。キッチンで使用する電気機器はますます増えることが予想されますので、コンセントの増設や契約電気容量の見直しを、キッチンリフォームと合わせて行っておくと、将来の余分な工事を省くことが出来ます。コンロは電気料金が値上げ傾向にある場合、必ずしもIHにする必要はなく、災害への備えの意味からも、家庭内では複数の種類のエネルギーの使用が望まれます。