キッチンリフォームを決めたら、のちのち後悔しないためにいくつかおさえておきたいポイントがあります。第一に、使い勝手。個々の機能性にこだわったり憧れのデザインを盛り込んだら、全体的に使い勝手が悪くなってしまった、というのはよくある失敗例です。たとえば、なんとなくおしゃれだと考えI型のキッチンからL型のキッチンに変更したお宅では、L型によりできたデッドスペースによって、かえって作業スペースが狭くなってしまいました。
ショールームなどにも足を運び、実際の使い勝手を試してみるのもいいかもしれません。第二に、将来のことを見込んだキッチンリフォームであること。ガスレンジやシンクを大きくした結果、冷蔵庫を置くスペースは現在使用している冷蔵庫にぴったりのスペースしか確保できなかった、というケースでは、冷蔵庫の買い替えがきかなくなる可能性も。冷蔵庫の寿命は10年ほどだと言われています。
ある程度フレキシブルに対応できる設計が好ましいと言えます。また、現在のライフスタイルだけに合わせたリフォームも考えものです。子供はいつか独立し、子供が成長した分だけ親は歳をとります。小さな子供がいる家庭でも、子供の独立後や自身の老後のことも見据えたリフォームであることが理想です。
最後に忘れがちなのが、全体的な住空間とのバランスです。キッチンというなかば独立した空間とはいえ、大切な我が家の一部。ダイニングルーム、リビングルームとのデザインや雰囲気のバランスを考えたキッチンリフォームをおすすめします。